2015年5月28日木曜日

芸能人の離婚報道で高額の慰謝料!でも普通の相場は●●万円って知ってた?

「離婚したい……!」
離婚の数が増えれば増えるほど、悩んでいる人も増え、成功する人、しない人の違いがはっきりししてくるのも事実です。では、ライフプランニングの達人・プロのファイナンシャル・プランナーなら、こうした人生の契機に、どのような行動が最適と考えているのでしょうか。

今回のテーマは、『慰謝料』。丁寧に解説していきます。

◆慰謝料は離婚前にしっかり取り決めをすることが大切
離婚後でも、慰謝料は3年以内であれば請求できます。しかし、離婚後に話し合って決めるのは、日々の生活や子育てで精いっぱいになり、事実上難しいと思います。

したがって、離婚前に決めておくことが大切です。話し合いが難しければ、家庭裁判所の調停を活用しましょう。話し合いがつけば、合意内容を強制執行認諾条項付の公正証書にしておきましょう。


◆慰謝料
離婚のお金というと慰謝料を思い浮かべるのではないでしょうか。慰謝料は浮気やDVなどで精神的苦痛を受けた場合の損害賠償金です。夫の浮気相手にも請求できます。

芸能人の離婚報道で高額の慰謝料が支払われたことを目にしたり耳にしたりする影響だと思いますが、芸能人ほどではないとしても自分も高額の慰謝料をもらえるものだと思っている人もいるようです。しかし、実際は多くはもらえません。

裁判では、浮気やDV以外の理由では慰謝料はほとんど認められないと思ったほうが良いです。認められたとしても(性行為の拒否など)せいぜい数十万円程度です。

もちろん証拠がなければ、浮気やDVで精神的苦痛を受けたとしても、裁判では慰謝料を勝ち取ることはできません。また、離婚の原因が「性格の不一致」では、精神的苦痛を受けたとしても裁判では慰謝料は認められません。このように裁判で慰謝料が認められるケースは限定的です。


◆自分の相場を知ることが大切
夫の裏切りが許せない気持ちは理解できます。妻としてのプライドも大きく傷ついたと思います。相手から1,000万円は最低でももらわないと気が収まらないかもしれません。

しかし、証拠集めを入念に行い、裁判で慰謝料を勝ち取ったとしても、上限は500万円程度です。150万円~300万円程度が相場といったところです。

感情と現実には大きなギャップがありますので、慰謝料を請求する前に、弁護士に相談し、客観的な立場から妥当な金額を提示してもらいましょう。その上で、弁護士費用や時間をかけてまで裁判をするメリットがあるのか損得を冷静に考えてみてはいかがでしょうか。
お金の観点からは慰謝料を諦めて、その分を財産分与や養育費で確保するという考え方もできると思います。

離婚後は、日々の稼ぎの中でやりくりして生活していくのが基本です。慰謝料を勝ち取ったとしても、生活防衛のための貯金として生活費とは別に取っておきましょう。

参照:Mocosuku Woman

0 件のコメント: