2014年10月30日木曜日

白斑被害、京都で集団提訴へ カネボウに近畿の十数人

 カネボウ化粧品(東京都)の美白化粧品で肌がまだらに白くなる白斑被害が相次いでいる問題で、京都府など近畿2府1県の40~80代の女性十数人が12月1日、同社に対し、製造物責任法に基づき1人当たり500万~1000万円の損害賠償を求めて京都地裁に集団提訴する方針を固めたことが29日、分かった。


  弁護団によると、白斑問題の集団訴訟は広島など全国3地裁で争われているが、近畿地方では初めて。

  カネボウ美白化粧品白斑被害救済京都弁護団(浅岡美恵団長)の説明では、原告になる予定の女性たちは2010~13年、メラニンの生成を抑える美白成分「ロドデノール」が配合された化粧水や乳液などを使用し、顔面や首回り、手に白斑が残った。重篤なケースでは額や?、鼻筋など顔面の3分の1にまだら状の白斑が広がった人もおり、回復が見込めず通院を断念した例もあるという。

  弁護団によると、カネボウ側から治療費や一部の慰謝料を受け取ったが、外出がつらいなど精神面や仕事で被った損害とかけ離れており、武田信裕事務局長は「訴訟を通じ、被害者の救済と再発防止につなげていきたい」と話している。

  弁護団事務局=TEL075(256)2560=では被害相談や訴訟の問い合わせを受け付けており、11月22日に京都弁護士会館で被害者説明会を開く。

参照:京都新聞

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