大阪市の長居公園で昨年8月、人気アーティスト「EXILE」らが出演する野外コンサート「a-nation」に訪れた客2人が落雷で死亡した事故で、北九州市の女性=当時(22)=の両親が30日、イベント運営会社「エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ」(東京)など2社に計約8200万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。両親は、避難誘導などの安全対策を怠ったと訴えている。
原告の代理人弁護士によると、屋外イベントの落雷事故で主催者側の安全責任を問う訴訟は初。
訴えたのは、亡くなった会社員、岩永牧子さんの父、浩美さん(51)と母、和子さん(53)。同社は音楽・映像事業などを手がける「エイベックス・グループ・ホールディングス」の子会社で、被告側のもう1社は「キョードー大阪」(大阪市)。
訴状によると、岩永さんは昨年8月18日午後2時すぎごろ、開演前に長居公園内の木の近くで友人とともに落雷に遭い、翌19日に死亡。友人も亡くなった。
原告側は、2社に来場者の安全を確保する義務があったと主張。「前日から雷注意報が出ており、落雷事故を予測できたのに対応をとらず、来場者を早期に安全な場所に誘導することもしなかった」などとしている。
エイベックス・グループ・ホールディングスは「訴状が届いていないのでコメントできない」、キョードー大阪は「当社は主催者ではないのでコメントを控える」としている。
参照:産経新聞
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