愛煙家だった夫が肺がんで死亡した責任はたばこ会社にあるとして妻が米たばこ大手R・J・レイノルズ・タバコを訴えていた裁判で、フロリダ州の陪審は21日までに、レイノルズに対し、懲罰的賠償金236億ドル(約2兆4000億円)を支払うよう命じる評決を言い渡した。原告側の弁護士が明らかにした。
訴えによると、シンシア・ロビンソンさんの夫のマイケル・ジョンソンさんは13歳でたばこを吸い始め、肺がんのため1996年に36歳で死亡した。ロビンソンさんは、ニコチンに中毒性があって喫煙が肺がんの原因になり得る事実について、レイノルズが伝えることを怠ったと主張していた。
陪審はロビンソンさん側の訴えを認めて懲罰的賠償を命じ、約1600万ドル(約16億円)の損害賠償の支払いも命じた。
原告側弁護士は、「今回陪審団に提出された書面を見れば、誰でも同じかそれ以上の額の支払いを命じるだろう」と語った。
喫煙の危険を訴えるキャンペーンが始まったのは1990年代。弁護士によれば、陪審員6人のうち5人は45歳以下だったため、当時たばこ会社がどのような宣伝を行っていたかの実態を説明しなければならなかったという。
レイノルズ側は評決について、「評決で認められた額は著しく過剰だ。州法や米国憲法の下では許容されない」「今回の判断は合理性や公平性を著しく逸脱している」と述べ、直ちに異議を申し立てると表明した。
参照:CNN.co.jp
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