2014年5月30日金曜日

<裁判員裁判>増えた「求刑超え」判決 裁判官だけの10倍

 殺人や傷害致死など8罪の裁判員裁判で、今年2月までに検察の求刑を上回る判決が42人に言い渡されていたことが最高裁の調べで分かった。全体の1.0%に過ぎないが、従来の裁判官だけの裁判の0.1%に比べ10倍となり、裁判員裁判で「求刑超え」判決が増える傾向が明らかとなった。市民感覚が反映されている証しといえそうだが、「量刑判断に幅ができれば不公平が生じかねない」と懸念する声もある。

2014年5月29日木曜日

「リーダー」持ち上げ低賃金 ブラックバイト、1日に無料相談

 サービス残業の強要や低賃金など労働者を酷使する「ブラック企業」が社会問題化する中、大学生らアルバイトにも悲惨な労働環境が広がっていることを懸念し、京都の若手弁護士らでつくる「青年法律家協会京都支部」が6月1日、初の無料電話相談「ブラックバイト・奨学金ホットライン」TEL075(223)3020を行う。

2014年5月28日水曜日

司法試験、受験5回まで可能に 改正法が成立

 司法試験の受験機会の制限を緩和する司法試験法改正案が28日、参院本会議で可決・成立した。法科大学院を修了した人が、修了後5年以内に受験できる回数を現行の「3回まで」から「5回まで」にする。法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる「予備試験」の合格者に対しても、同様とする。

2014年5月27日火曜日

<裁判員裁判>「法廷技術、検事に負けない」…弁護士が講座

 ◇「主張が分かりにくい」で、弁護士の技術や意識の向上狙う
 刑事裁判を専門とする弁護士グループが、「東京法廷技術アカデミー」を設立し、弁護士向けのスキルアップ講座で後進の育成に力を注いでいる。裁判員裁判で、検察に比べて「主張が分かりにくい」と評価されてきた弁護士の技術や意識の向上が不可欠だからだ。アカデミーを率いる高野隆弁護士(57)は「腕を磨いた弁護士の増加が、制度の定着につながる」と期待する。

2014年5月26日月曜日

10年で10倍 企業内弁護士

 弁護士資格を取得しながら、企業で社員として働く「企業内弁護士」が増えている。昨年初めて全国で千人を突破し、この10年で10倍増。兵庫県内でも10社に在籍する。コンプライアンス(法令順守)重視やグローバル化など、企業を取り巻く環境変化に加え、弁護士人口の急増が背景にあるようだ。

2014年5月22日木曜日

<脱税>弁護士と元妻に無罪判決 東京地裁

 不動産取引の収益を隠し、所得税約8億4500万円を脱税したとして所得税法違反に問われた弁護士、小谷平(こたにたいら)(72)と、元妻で公認会計士の小谷万里子(63)の両被告に対し、東京地裁は21日、無罪を言い渡した。鹿野伸二裁判長は判決で「不動産の賃貸、売却による収益が両被告に帰属するとは認められず、脱税の証明がない」と理由を述べた。

2014年5月21日水曜日

4000万円着服容疑で追起訴 兵庫の弁護士

 兵庫県弁護士会所属の弁護士安村友宏被告(36)が金属加工会社から預かっていた会社整理の清算金427万円を着服したとされる事件で、神戸地検尼崎支部が同じ会社からさらに4千万円を着服していたとして、業務上横領罪で追起訴していたことが20日、分かった。

2014年5月20日火曜日

裁判員制度、あす施行5年

 21日で施行から5年を迎える裁判員制度では、昨年度末までに裁判員、補充裁判員合わせて4万9434人が誕生した。国民から選ばれた裁判員がプロの裁判官とともに審理する裁判員制度によって、司法の現場はどう変わったのか。法曹三者に現状と課題を聞いた。

2014年5月19日月曜日

<司法予備試験>出願者最多に 法科大学院志願者と逆転

 法科大学院を修了しなくても司法試験受験資格が得られる「予備試験」が18日、全国8会場で始まった。出願者は2011年の制度開始から3年連続で増え、最多の1万2622人(昨年比1367人増)。経済的負担や司法試験合格率低迷などで志願者、入学者とも減少し、全体として定員割れ状態の法科大学院とは対照的な状況が続く。

2014年5月15日木曜日

【交通事故・慰謝料ガイド】3つの基準「自賠責・任意・弁護士」算出方法の違いとは

 交通事故に遭ったとき、気になる「慰謝料」。通院や入院などのケースを考慮すると、被害側であれば「いくら受け取れるものなのか?」、加害側なら「支払う額は?」と、相場を知りたいというドライバーも多いだろう。現在、日本で慰謝料の算出時に用いられている基準は「自賠責・任意・弁護士」の3種類。その違いを見ていこう。