2015年1月28日水曜日

<建造物損壊教唆>大阪弁護士会の弁護士に有罪判決

 依頼人に倉庫の壁を壊させたとして、建造物損壊教唆の罪に問われた弁護士の山之内幸夫(ゆきお)被告(68)=大阪弁護士会=に対し、大阪地裁は28日、懲役10月・執行猶予2年(求刑・懲役10月)を言い渡した。宮崎英一裁判長は「法律家でありながら法秩序を無視した行為で非難に値するが、被害は軽微だった」と述べた。

  山之内被告や弁護人によると、被告は1984年に指定暴力団山口組の顧問弁護士に就任。一度退いたが、2006年に復帰したという。公判で弁護側は「起訴猶予が相当な事件なのに、山口組壊滅策の一環で起訴された」と公訴棄却を主張していた。判決が確定すれば弁護士登録が取り消されるが、被告は控訴する方針。

 判決によると、山之内被告は13年9月、大阪府摂津市の自動車販売会社の倉庫前で、同社とトラブルになっていた依頼人男性(40)=建造物損壊罪で有罪確定=を唆し、施錠された倉庫に入るために壁を壊させた。

参照:毎日新聞