県は22日、11月の1カ月間、無料の性暴力被害電話相談を開設すると発表した。1995年の米兵による集団暴行事件を契機に電話相談を立ち上げた民間の強姦(ごうかん)救援センター・沖縄(REICO)が、レイプや性虐待などの被害に遭った女性や子どもらの相談を受け付ける。
受付時間は火曜日から金曜日まで午後7時から同10時、土曜と日曜は午後1時から同6時まで。24日に県などが会見を開き、相談態勢などについて説明する。
県は、無料電話相談の予算を住民に光をそそぐ交付金を活用した「県配偶者等暴力被害者支援基金」から繰り入れる。
相談を受けるREICOは、性暴力に遭った被害者からの電話相談のほか、カウンセリングを中心に関係機関との連携や、弁護士の紹介や付き添い、病院などへの付き添いなどを実施している。相談を受ける電話はフリーダイヤルで、番号は0120(688)015に決まっている。
一方、2002年、米兵に暴行を受けた経験から、日本での被害者のために24時間ケアセンターの設立を求めてきたキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは、県が設置することについて「非常に良かった」と喜んでいる。
フィッシャーさん自身、暴行を受けた後、被害相談の電話を通して「絶対に私が悪くないと思わせてくれた。一歩、いい方向に進んだ」と力づけられた経験がある。
ただ、「1カ月」だけの支援という状況を疑問視。「日本は、事件が起きたときに限られた時間だけ対策を取るが、電話の受付時間以外に被害に遭った時はどうしたらいいのか」と、今後もセンターの設立を訴えていく。
参照:沖縄タイムス
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