JR西日本の元男性社員=当時(28)=が、月100時間以上の長時間労働を10カ月間続けて鬱病になり、自殺したのは、同社が労働時間の適正把握などを怠ったのが原因だとして、遺族3人がJR西に約1億9千万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが25日、分かった。JR西側は同日開かれた第1回口頭弁論で、長時間労働と自殺との因果関係を認める一方、損害額について争う姿勢を示した。
訴状などによると、男性は平成23年6月から兵庫県尼崎市の工事事務所で信号システムの保安業務などを担当。昼夜連続勤務や休日勤務を繰り返し、同年12月以降は残業時間が毎月100時間を超過した。翌24年3月には月254時間に達し、同年10月にマンションから投身自殺した。
原告側の代理人弁護士によると、尼崎労働基準監督署が今年8月、男性が長期間労働の影響で鬱病を発症して自殺したとして、労働災害を認定した。
JR西広報部は「訴訟には誠実に対応していきたい」としている。
参照:産経新聞
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