2014年3月5日水曜日

4人に1人が「相続期待」 「財産を残したい」相手は…

 4人に1人が相続で資産を受け取ることを期待していることが、不動産コンサルティングを行うハイアス・アンド・カンパニー(東京都港区)の調査で分かった。子供に資産を残したいと考えている人は3割に上った。

  調査は2月、20歳以上の男女2058人を対象に実施した。

 それによると、相続人1512人に相続で資産の受け取りについて尋ねると、「期待している」が7・3%、「やや期待している」が18・2%で、計25・5%だった。家庭裁判所への相続の相談件数は増加傾向にあるが、相続が発生した際、もめ事が起こらないと思うか聞いたところ、「起こらないと思う」(34・4%)、「恐らく起こらないと思う」(48・1%)で、8割以上が起こらないと思うと回答した。

 財産を渡す側である被相続人546人に相続される資産に対する考えを聞いたところ、「できる限り配偶者には残したい」が33・2%で最多。次いで、「できる限り子供には残したい」(29・9%)、「できる限り自分で使い切りたい」(23・3%)だった。

 相続対策については、「何もしていない」が81%で最も多く、「生命保険への加入」(7・5%)、「遺言書」(7・3%)、「生前贈与」(3・1%)が続いた。相続税対策を何もしていない人にその理由を尋ねると、「対策するほどの資産がないから」が最も多く、52・3%。「まだ時期尚早だと思うから」が36・4%、「対策のとり方が分からないから」が10%だった。

 相続の相談先については、被相続人も相続人も「誰に相談したらいいかが分からない」が約半数でトップ。ともに「血縁者」「弁護士」と続いた。

 同社の担当者は「財産が少ないから相続が関係ないと考えている人は多いが、相続問題が起こるとき、金額は関係ない。事前に被相続人らみんなで話し合っておいた方がいい。相続の相談先が分からない人も多く、もっと気軽に相談できる場が必要だ」と話している。

参照:産経新聞

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